Kripke Structureとfixedpoint
最近Kripke Structureにはまっている。
原子命題AP上のKripke Structure Mとは4タプルである。
- は有限の状態の集合
- は初期状態の集合
- は全象の遷移関係
- は個々の状態で成立する命題の集合への写像関数
これは、Reactive Systemの基本モデル言語ともされるし、特に時相論理の基盤となっている。
ところが、をの部分集合の集合とすると、は束(Lattice)を構成する
ということなのだ。束ということで順序関係があるわけですが、ここでは集合の包含関係が順序になる。
さらに、という述語変換を考えると、集合演算にて
monotonicな性質や、連続の性質が定義される。
- "なら"ならばmonotonic
- "なら"ならば連続
- "なら"ならば連続
とな。さらにmonotonicならばleast fixedpointとgreatest fixed pointが存在し
- least fixedpoint:
- greatest fixedponit:
さらに連続ならば
とつづくわけなんですが。どうもこれが位相構造でいうと何になる?だろうか?
上界?下界
上界の集合の最小元(最小の上限)を上限(least upper bound)とよぶし、下界の集合の最大元を下限と呼ぶのと呼応するんだろうなあ?と森先生の位相のこころ (ちくま学芸文庫)をちょうど通勤読してるので、気になったのさ。
いや違うぞ、からを連続適用した集合の上限がleast fixedpointで、逆、つまり
からを連続適用した集合の下限がgreatest fixedpointになるということだ。あぶないあぶない。
上限なのにleast,下限なのにgreatestというのが今一歩理解を阻む。