バッハ

さて、今週のNHKのBOC(ベストオブクラッシック)では、やたら弦楽器しかもバッハ入りが多かった。BOCは国内のリサイタルの録音を流すこともあって、ブログと付き合わせるとなかなかおもしろい。

2010/9/13に浜離宮朝日ホールで録音されたもの。ゲルハルト?よくしらないあ。ブログによると、将来が期待できそうだ。

続いては、

2010/1/22にトッパンホールで録音。いわゆるシャコンヌだ。10年前に学会でアメリカ出張したときに、Nashvilleの歴史ミュージアムを貸し切ってバンケットが開かれたとき、余興で雇われたバイオリン弾きのお兄さんが寂しそうに広い会場を弾きまわっていたのに、シャコンヌをリクエストすると、あれよあれよというまに参加者が集まってきて最後は大拍手。あつまってきたのは中国・韓国系の参加者が多く、かの国々のエリートの文化層は厚いなあと感じたものだった。レイ・チェン台湾出身のオーストリア人で、なんと1989年生まれ(入社した年だ)。エリザベート国際音楽コンクール優勝者ということだが、若いが力がある演奏者だ。ブログなんぞはこの日のコンサートではバッハは軽いと評されているが、まだまだ若い。バッハの諦念というよりも生きる力がよく現れていてよかった。偏見だが若い中国系のクラッシック演者はとにかく力強い、パワークラシック、しかも上手い、ただし繊細さやわびさびには欠ける。軽い調子は、それは上手すぎるからだろう、熟成していくであろうこれからが楽しみなバイオリニストだ。