IPSJ対策の現状

★主なレビューワの指摘事項

  1. シナリオ動作でなくて、「動作シナリオ」を定義すること
  2. シナリオ図をプロセス代数で定式化
  3. シナリオ合成の入出力の明確化
  4. 各種定義の厳密化

★作戦

  1. 動作シナリオは、st(X),en(X)を用いた順序制約として定義する
  2. シナリオ図のプロセス代数での定義
    1. \nabla演算の再帰方程式への導入(SOSを用いて)
    2. \nabla演算の望ましい性質(有界性等)の定義
    3. 縦チェーン・横チェーンを\nabla演算で形式化し、「望ましい性質」を満たすことを提示
    4. 「望ましい性質」をもつ\nabla演算は、組み合わせると「こんな性質」を持つ
    5. シナリオ図は縦・横チェーンが連携した\nabla演算システムに対応
  3. シナリオ合成の入出力の明確化
    1. シナリオ図(制約システム)+コマンドの並列結合=合成後の再帰方程式
    2. シナリオ図は「こんな性質」をもつから、演算適用の交換性?が成り立つ
    3. いろいろグリグリできる
  4. 順序制約でいろいろぐりぐりする
    1. シナリオマージは制約システムのマージ
    2. シナリオ図の書き方により、本来充足不能のシステムもありうる。
    3. 簡単な実装(maude)

実は、プロセス代数では同期通信の強要(\partial_H . \Gammaによる)による再帰方程式の合成演算が、safety-gameにより説明されることがわかっている(ref個人通信)。\nabla演算による再帰方程式の合成演算も、NoGOODの定義が違うだけで同じ枠組みでかたれます。

じゃあ何が違うのか?\nabla演算のほうが同期通信を含有します。えっへん。