投稿の結果

IPSJへの投稿の結果「条件付き採録」となった、査読者コメントの主なものは以下のとおり

  • 計算時間に関する言及(アルゴリズムの複雑さへの言及ということ)
    • \nabla演算は、まあ単なるかけ算にすぎないはなし
    • 充足性計算は、最小不動点を求める演算なのでこれは既知の筈
    • 前者の結果が最大の充足解であることはなにか矛盾しない??
  • \nabla演算と等価性の関係があいまいである
  • 導入しているのは本当にプロセス代数なのか?
    • 等価性とかちゃんと考えてやっている?ということ
    • どうも\nabla演算の定義を普通の=で行ったために等価性と区別がつかないという指摘、\rel{def}{=}とここは書きましょう
    • 論文では等価性に関する言及はありませんが、Mに観測等価なNがあるときに\nabla演算をMに適用しても、射影すればもとのNとの観測等価性が保存されるとか、なんかいわないと治まらないのかな。。
  • \nabla演算の定式化の誤解(上添字に関する誤解)
    • ちょっと演算の定義と\psiの対応付けと、演算をLTSで読みかえていいことが、あまりにも説明不足でかいてあるのか。。

あとは、交換性に関して、弱合同性(観測合同性:Observational Congruence)を読み返す。

そう「弱双模倣性は+演算子については合同性が成り立たない」(結城)でした

a\cdot nil + b\cdot nila\cdot nil + \tau\cdot b\cdot nilは弱模倣ではない

なので、+演算に対しても合同性が成り立つ等価性として弱合同性が導入されたのであった、最初のτ遷移の取扱だけが特殊であとは弱模倣性と同じ。

合同性をもつ等価関係にあるPとQが与えられれば、CCSのいかなる演算を適用してふくらませても、P',Q'は同じ等価関係にありますよということと交換性はなんの関係があったっけ??